包む文化と「風呂敷」の歴史

「風呂敷」の歴史が「銭湯」の歴史と根深いことをご存じですか。「風呂敷」はモノを運ぶにも、保護したり、収納したりするのに大変便利な布地でありますが、その歴史は、銭湯などの共同浴場を利用する人々の習慣からはじまったようなのです。

当時の人びとが銭湯を利用する際に、着替えや洗面用具などの一式を風呂敷に包んで携帯し浴場では自分の脱いだ衣服をまとめ、汚れた衣類や使用済の洗面用具を自宅まで持ち帰るために「風呂敷」が活躍したそうです。

また、火事の発生が頻繁にあった江戸の町では、庶民はいつ起こるか予測のつかない大火事に備えるために、自分が横になる布団の下に大判の布を敷き、いざ有事の時には布団ごと家裁道具を大判の布に包みこんで安全な場所に避難したともされているようです。

あらゆる大きさのものを包み込むことのできる「風呂敷」は、現代におけるエコバッグなどとしても幅広い年代の人びとからの注目を集め、街中で風呂敷包みをレジ袋変わりに利用する人々の姿もチラホラみかけるようになりました。

風呂敷の様々な利用法のアレンジ編などでは、ギフトなどのラッピングの包装としても活用されているようです。

また、お祝いごとやお悔やみごとの袱紗(ふくさ)などにもアレンジできることから、その便利さが現代におおいて幅広く見直されはじめました。

カジュアルにもフォーマルな場においても、使い分けのできる「風呂敷」は、今後、さらに活躍の場を広げていくのではないでしょうか。

                   

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