コラム

プラスチック包装

特に近年、世界的にも問題視されているプラスチックごみ問題が、「個包装」「過剰包装」と深く結びついて語られております。プラスチック製品は、その性質として安定性に優れ、形状も自由自在に変形することが可能であるとともに安価な素材であることから、近年、世界中であらゆる製品のベースとして大量生産されるに至りました。プラスチック製品の原料のベースは、化石燃料からつくられる「石油」であります。リサイクル原料など使用済のプラスチック製品を原料として再利用することもあるようですが、リサイクルの手間や複雑な工程を踏まえると製品価格が高騰してしまうことから、私たちが日常生活のなかで手にするプラスチック製品のおおよそは「石油」から作られているようです。「石油」から作られるプラスチック製品の多くは、人工の化学物質から作られているため自然界に廃棄した際に、微生物や日光などの分解がされにくく自然界の働きによる自然分解は非常に難しいと考えられております。スナック菓子のパッケージなどが、そのまま自然界に破棄されると河川を通じて海に流れこみ「マイクロプラスチック」や「海洋生物の誤飲」などをうみだしていると言われております。また、きちんとしたルートを辿り収集されたプラスチックごみのリサイクル状況も厳しいものがあり、そのほとんどが熱利用などという形で焼却処分されている現状を、消費者である私たちは知る必要性がありそうです。