コラム

スライスハムなどでみる真空包装したスキンパック

プラスチックを使用した包装のなかでも、食品包装は細菌という手ごわい相手と対峙しなければいけません。特に、食材のなかでもスライスハムなどの肉類は、細菌の存在を前提としなければいけないことから、保存の難しい食材とされています。というのも、肉類などに残置する細菌が保存期間中でも増殖するからで、そのための措置として「無菌化包装」という方法が一般的に施されています。無菌包装と異なり、無菌化包装は細菌の絶滅までは要求されていないものの、許容内の中毒を引き起こす細菌数を厳格管理することと冷蔵流通を前提とする包装形態となります。さらに、包材はガスバリアー性に優れたものを使用し、中身の肉類に密着させることで内部を真空に近い状態とし、付随して内容物の固定なども兼ねた密着包装(肌(スキン)に密着することからスキンパックとも呼ばれます)が行われています。