コラム

スキンパックは熱可塑性素材も必要

スーパーマーケットなどでスライスハムといった肉類で見かけるようになってきた「スキンパック」は、賞味期限を延長することに貢献した画期的な包装と言われています。スキンパックは、密着包装とも言うように内容物の肉類に密着した状態で包装されているもので、ソーセージといった食肉加工品をはじめ、チーズや魚の切り身など活用範囲を急拡大しています。使われている包装材は、食品を対象とすることからガスバリアー性の優れた素材はもちろんのこと、密着させるために熱可塑性(加熱で軟化し冷えても戻らない)樹脂や強度ある素材が必要となってきます。具体的には、ガスバリアー性に優れた工チレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)などと、熱可塑性や強度を確保するためCNY(無延伸ナイロン)などが使われています。