コラム

納豆の包装容器は食材を活かす芸術品

プラスチックの包装容器をよく見ると、あちこちに容器製作への数々の工夫がみてとれ、業界関係者ならずとも興味の尽きない対象ですが、納豆の包装形態もその一つかもしれません。ベースとなる素材は、発泡ポリスチレンですが、納豆という発酵に必要な通気性を確保するため、皿ともなる本体部分と蓋を篏合部分をもたせつつ要所を熱でシールされています。しかも、蓋には通気性のため小穴が随所にあけられ、蓋を開けると中にはバリアーナイロンとポリエチレン(PE)でできたタレ用とバリアーPETとPEの辛子用の小袋があります。さらに、納豆にはPEのフィルムが載せられているといった凝った造りになっており、容器本体の下部には強度補強とかき混ぜた時のねばりを出し易くする凹凸までつけられています。