映画のなかのレジ袋

明治や昭和初期を題材にした映画などを観ていると、学生や街行く人々の手元には風呂敷包みが当たり前のように映り込んでいて、現代のようなプラスチック製のレジ袋がまったくみあたらない事に驚かされることは、軽いジェネレーションギャップでもあります。

2020年7月1日から日本全国においてスタートした「レジ袋削減のための有料化」は、皆さまの生活にどのような影響をもたらしているのでしょうか。

世界的に問題となっているプラスチック製品の増加に歯止めをかける活動が活発化されるなかで、過剰包装の文化とも言われる日本製品の個包装はコンビニに陳列されるメジャーなお菓子の販売方法までにも、将来的には影響がもたらされるのではないかと言われています。

便利であることが、私たち人間の暮らしや自然環境に優しいとは限らないようです。

コンビニやスーパーなどに陳列される食品のほとんどは、プラスチック製の容器や包装によって腐食を防いだり混入物を妨ぐことで衛生的な食材として皆さんに安心をお届けしているはずです。

これまで絶大なる信頼とともに皆さまに安心を届けていた「プラスチック包装」がこの度、地球環境の保全に悪影響を与えている悪者として、世界的にその使用量の削減が求められております。

実際にプラスチック製品の増加がみられたのは、世界的にも社会のしくみの近代化のなかで大量生産が行われ、消費者であるユーザーたちの便利を追求することが商品価値を高めていった背景があるのかもしれません。

先日、オンラインで自宅で鑑賞した明治時代の人々の人間模様を描いた映画作品のなかでは、人々の暮らしの風景にレジ袋が登場することはありませんでした。

先人たちの知恵のなかで伝統の価値ある道具とされてきた「風呂敷」「籠」「ざる」などの価値を、現代社会のなかでいま一度、現代人として見直してみる時代が訪れたのかもしれません。

                           

「opp袋やレジ袋の今後を見据える Bythelord」のサイトトップへ